ご閲覧くださいまして有り難うございます。ただの石、されど畏敬の念を禁じ得ない尊い『石』。「一つの石」はドイツ語でアイン・シュタイン、稀代の天才物理学者、そう彼の名前(ファミリーネーム)です。随分と謙った名前の彼が理論物理学で世界の捉え方が根底から覆される発見をしたものです。逸材の石ですので、ダイアモンド、金剛石と称しましょうか。ただの石されど自ら磨きて光る尊い『石』。庭の石、河原の石、路傍の石、、どこにでも見かける石は多けれど、一つ一つが、『the石』。一つとして同じでは無い。出展の石の塊、正確には塊の半分も唯一無二の石です。水晶の結晶が石の中に出来た空洞で華やかに炸裂している派手さは持ち合わせてはいません。どちらかと言うと、「不思議ちゃんのgeode 」です。写真4.6.7では、空洞の内部と壁面にあたる石の形状に反映した微小の水晶のクラスターが、一面は平ら(便宜上、地)でもう一面(便宜上、天)は起伏のある表面を呈しています。結晶の粒の大きさにも違いが見られます。地は天よりも若干大きめの粒で、まるで粗いサンドペーパーのようです。水墨画の滲みのような部分や白線の一方の線の乱れはあるものの「地」の面の入り口は一直線で90度で奥行きに向かっています。直線は、人為的な概念なので、自然界の直線もまた不思議な要因です。「天」の入り口は波打っておりその形状に沿って結晶の粒は鱗雲のように形成されたようです。geodeとは晶洞のこととありますが、医学上の一症状として『骨嚢胞』をgeode と同意につかわれています。骨の中に空洞が生じる症例があり、骨の強度を維持でき無いとされているようです。私事ですが、ある時医師に、「あなたに向かない職業は、ボクサーです」と言われました。脳内に空洞があるのだそうです。強い振動を受けると重篤な事態になる、と。脳内geode ですか？この石を観ていると、いろいろな角度からいろいろな面白い想念が数珠繋ぎに去来します。楽しいことをしている時には、時間は止まっているように感じ、苦しい思いをしているときには時間を長く感じます。アイン・シュタインの「時間は一定では無い論」の理解はこの程度です。いいのかな？これで？ご一読ありがとうございました。