拝観いただきましてありがとうございました。この遺物品は、曾祖父が任意で古代史研究のため各地を放浪して収得した遺物品です。江戸時代末期から明治年間、当時は考古学と言う学問はまだ確立されていない時代で一人研究者として活動していました。同じ趣味を持つ者同士が出合い連絡先の交換、遺物品の自慢話、時折研究会や品評会なるものがもようされ、物々交換やら金銭買付などが行なわれていたそうです。そんなこんなで遺物品の蒐集に明け暮れていたようです。この遺物品は、古墳時代の「勾玉装飾付琴柱型碧玉品」です。奈良県宇陀郡にて収得、詳細な地番名称はわかりません。重さは、120ｇです。真作保証。画像中の計測具と、硬貨は商品には含まれません。先端部、脚部に欠け、片方の勾玉装飾の頭部が欠落しています。画像では、判別しづらいですが、一区目(一段目方形部)に左右、縦方向に貫通孔があります、片側の勾玉にも貫通孔があります。突起部に横線刻、一区目に横線刻と縦穿孔、二区目に三角文、三区目に横線刻と勾玉装飾、脚部に横線刻が彫出された、たいへん手の込んだ意匠となっております。御入札時には、遺物品の御確認をお願い致します。簡易箱を調達して、配送料当方負担にて破損の無いように、お送り致します。